子どもの興味関心を見抜く

子どもが勉強しなくて困っている……実はこれ、当たり前なんです。
子どもは正直な生き物。やりたいことにはすぐに夢中になりますし、やりたくないことはいつまでたっても気が乗りません。

言い換えれば、子どもの興味関心を早い段階で見抜くことがやる気を出させるポイントであるということです。

どんな子にも、必ずひとつは夢中になれるものがあるはず。
子どもの様子を普段から観察し、興味関心を学習のほうに自然につなげていくことで、子どものやる気を引き出すことができます。

親子で一緒に楽しむ、というのもポイントです。
たとえば、電車が大好きな子どもなら、路線図片手に親子で電車に乗り、ちょっと遠くまで出かけてみましょう。

子どもがさらに興味を示せば、路線図に書かれている駅名の漢字や地名の読み方、電車の違いなどについて説明してあげると良いでしょう。

まずは環境をととのえる

小学校高学年になったら、家庭でも机にきちんと座って勉強する習慣を身につけさせたいもの。
ただ、机が普段から散らかっていては、子どものほうも勉強する気になりません。

子どもの学習机が散らかっているのなら、まず、整理整頓からはじめましょう。
はじめのうちは親が手伝ってもいいですが、できるだけ子どもが自主的に整理できるように流れをつくっていきましょう。

リビングで勉強させる、というのもひとつの方法です。
子ども部屋ではどうしても親の目が行き届きにくくなり、子どもがどのようなスタイルで勉強をしているのか把握することができません。

また、心理学的にも適度な雑音がある空間のほうが集中しやすい、という研究報告もあり、その意味でもリビングでの勉強は理にかなっているのです。

もちろん、子どもが敏感で、個室のほうが集中しやすい場合は無理をさせず、子ども部屋で時間を決めて勉強させる、という方法もあります。

親の意識を変える

親がテレビやスマホに夢中になっていたのでは、子どもに勉強させようと思っても説得力がありません。

両親のほうも、「子どもと一緒に勉強する」という意識をもちましょう。
リビングで子どもが宿題をやっている時も、放置するのではなく、親のほうも興味を持ち、「ここがわからないんだけど教えてくれるかな」などと参加することで、子どものモチベーションにもなります。

ほめすぎは要注意!

最近は「叱らない子育て」が主流になりつつあり、子どもをほめて育てる、という家庭も増えています。
ただ、ほめ方にも注意が必要で、間違ったほめ方を繰り返していると子どものモチベーションをかえって下げてしまうことがあります。

たとえば、毎回ほめてばかりいると、子どもにとってはほめられることが当たり前になってしまい、本来の喜びにつながりにくくなってしまいます。

あまり身構えず、気がむいたらほめる、というパターンをキープすることで子どもにとっても良い意味でのゲーム性が出て、モチベーションを引き出すことができます。