以心伝心はもう古い!

「俺の目を見ろ、月が出ている、愛してる」という時代は、もうとっくに終わりました。
以心伝心が夫婦の理想と言われていたのも昔の話で、今はむしろ、「円満な夫婦ほど言葉によるコミュニケーションを活用している」というデータが出ています。

男性は本来、鈍感な生き物。
女性の気持ちや不満、要望など、目に見えないものを先回りして察知することはもともと苦手です。

昔の夫婦が以心伝心でうまくいっていたのは、本当の意味で通じ合っていたのではなく、女性のほうが一方的に我慢していただけなのでは、とも言われています。

働き方改革が進み、女性のフルタイム勤務が当たり前となった現代では、かつてのように「女性は家庭、男性は仕事」という単純な役割分担は通用しません。

家事も育児も夫婦が対等に分担し合うことで効率的に進みますし、お互いにストレスが溜まらないので夫婦仲も良くなります。

では、鈍感な男性と円滑なコミュニケーションを取るには、どのようなポイントを意識すべきなのでしょうか。

女性が司令塔になる

男性は決して動く気がないわけではなく、目的のわからない指示が苦手なだけです。
女性のほうもそんな特性を理解し、家庭でも司令塔に徹するつもりで、御主人に具体的な指示を出してみましょう。

やるべきことがはっきりすることで男性のモチベーションも上がり、目標をひとつひとつクリアすることで家事や育児にも楽しさが出てきます。

言葉にするだけでなく、やってほしいことをリスト形式で書き出してみましょう。
文字にすることで男性もさらにわかりやすくなり、家事も育児もゲーム感覚で取り組んでくれるようになります。

話し合って役割を決める

男女のコミュニケーションに、以心伝心はあり得ません。
女性のほうも、不満や要求を決して溜め込まず、その都度きちんと言葉にして伝えることでまた新たなコミュニケーションが生まれ、会話そのものを楽しめるようになります。

大切なのは新婚時代からのコミュニケーションで、新婚のラブラブムードに流されることなく、お互いの役割分担をコミュニケーションの中ではっきりさせることですれ違いを防ぐことができます。

対等に話し合うことが大切で、忙しいからといってどちらかが一方的に主導権を握ったり、コミュニケーションから逃げたりするとお互いの気持ちまで離れてしまいますので、夫婦の時間を大切にしましょう。

感謝の気持ちを忘れない

夫に育児や家事を手伝ってもらうと、ついつい女性のほうが立場が上になり、態度も言い方も上から目線になりがちです。
感謝の気持ちが夫婦円満のポイントで、女性のほうも「やってもらっている」という気持ちを大切にすることで自然と謙虚になり、言い方もやわらかくなります。