いつの間にかアルコール依存症に

お酒との付き合い方が悪いと、いつの間にかアルコール依存症になって取り返しのつかない状態になってしまいます。
アルコール依存症とは、アルコールを繰り返しかつ大量に摂取することで、アルコールを摂取しないと精神的及び身体的な影響を及ぼしてしまう依存状態のことです。
適度な摂取は健康にいいとされていますが、自分の適量がわからないで飲みまくると急性アルコール中毒になりかねます。

場合によっては死亡するケースもあるので、アルコール依存症になるのはかなり危険な状態です。
また、お酒を飲むと腹が膨れるので健康的な食事をとらなくなります。
栄養失調になったり、肝機能や脱水などの問題を引き起こしてしまうので、注意がかなり必要です。

適切な飲酒量とは

そもそも適切な飲酒量はどのくらいなのでしょうか。
厚生労働省が発表している「健康日本21」によれば、1日あたりのお酒の摂取量が決められています。
内容はビールなら3本(中瓶1本500ml)、日本酒なら1合弱、焼酎なら25度で100ml、ワインなら2杯です。
上記の規定量以上を飲むと、自分や周りの人に迷惑をかけるので気を付けてください。

自分は大丈夫だと思っても、それは耐性がついただけです。
お酒に強くなったり、酔いを感じなくなったりして勘違いをし、いつもより多めに飲んでしまうでしょう。
これをアルコール依存症予備軍といい、アルコール依存症になる一歩手前なので適量を必ず守ってください。

もしかしたらアルコール依存症かもしれない

飲酒が習慣になってしまうと、アルコール依存症になりやすくなります。
例えば夜はお酒を飲まずに過ごすのは無理だったり、1日の終わりはお酒で締めないと睡眠ができなかったりの習慣があると危険です。

また、割って飲むお酒に関しては、お酒の方が多くなる現象も危ないので注意してください。
例えばウイスキーを炭酸水で割って飲むハイボールは、ウイスキー1で炭酸水が3の比率が一般的です。

しかしアルコールを求めてしまうと比率の差がだんだんなくなり、ときにはウイスキーより炭酸水の量が少なくなります。
自分の中では普通なので、家族に薄めるよう注意されても「それはハイボールじゃない」と否定して聞く耳をもちません。
味とアルコールが慣れて、生活習慣が乱れて不健康な生活を送ってしまいます。
その場合は治療が必要になってくるので、すぐに病院に行きましょう。

アルコール依存症になったら

アルコール依存症は、早期に治療すれば治りやすい病気です。
サインは日常生活に支障をきたし始めたら、早めに診察を受けてください。
診察を受けると、もう二度とお酒を飲むことができないから行きたくないと考える人とがいます。

しかし初診は簡単なカウンセリングからスタートし、断酒か節酒かを決めさせて検査を受けるだけです。
カウンセリングで打ち明けるなんて恥ずかしいと思っても、必ず真剣に受けてください。
そもそも人はいつ、どこで、どのくらい飲んだかなんて覚えていません。

カウンセリングをすることで、アルコール依存症から脱却する約束を担当医と決めるわけですから、1人で頑張ることなく続けられます。
アルコール依存症になったら、まずはカウンセリングを受けましょう。